トヨタが上海モーターショーで発表した新しい電気自動車のシリーズ、「bZ」。その第一弾、bZ4Xコンセプトは、スタイリッシュなSUVだった。一見するとRAV4風で堂々としたサイズに見えるが、実際にはどうだろう? 登場が待たれる日産アリアとも比べてみよう。

トヨタbZ4X vs 日産アリア

トヨタがいよいよ電動フルラインアップ化に舵を切った。その第一弾モデルが上海モーターショーでベールを脱いだ「bZ4Xコンセプト」である。コンセプトだから量産車の細部は異なるのだろうが、サイズやデザインはこのまま市販されるはず。

さて、このbZ4X、2022年央までにグローバルで販売を開始すると発表された。

各自動車メーカーのEV開発は、そろそろ第2世代に入っている。第2世代とは、「EV専用プラットフォーム」によるEVである。VWでいえば、MQBベースのゴルフをEV化したe-ゴルフから電動化専用プラットフォームのMEBを使うID.3へ、PSAもe-CMPプラットフォームのe-208やSUV e-2008が登場している。

トヨタでいえば、それはe-TNGAである。

EVで世界の覇権を握るには、この第2世代のEVの商品力が勝敗をわけることになる。

日産でいえば、それは間もなく(早く発売してほしい)登場するアリア(Ariya)だ。中国市場のみならずグローバルでbZ4Xのライバルになるのは日産アリアだ。

そこで、bZ4Xコンセプトと日産アリアを並べてみよう。

上がbZ4X、下がアリア

上がbZ4Xで下が日産アリアである。ものの見事にデザインテイストが異なるのが興味深い。bZ4Xには、スバル版も存在するわけだから、そちらのデザインも楽しみだ。

上がbZ4X、下がアリア

サイドビューを見比べてみよう。
デザインの違いよりも、サイズに注目してほしい。bZ4Xについては、ボディサイズを含めてスペックは未発表だ。

対する日産アリアは基本スペックがすでに発表されている。そのサイズは、

全長×全幅×全高:4595mm×1850mm×1655mm
ホイールベース:2775mm

である。これを頭にいれば、もう一度見てほしい。どちらが大きいか?

リヤのアクスルセンターで合わせてある

重ね合わせて見ると、bZ4Xの方がアリアよりだいぶ小さいことが見て取れる。写真は、リヤのアクスルセンターで合わせてある。
サイズ比較のために参考にしたのは、タイヤ&ホイールのサイズだ。
写真では
bZ4Xは、
ブリヂストン ALENZA
235/55R20

アリアは、
ダンロップ SPORT MAXX
255/45R20
を履いている。つまり、ホイールサイズは同じなのだ。

ホイールベースはアリアとbZ4Xでほぼ同じ。全長はbZ4Xの方が短く、全高も低い。

画像から推測すると
トヨタbZ4Xのボディサイズは

全長×全幅×全高:4545mm×1850mm×1620mm
ホイールベース:2765mm

と予測する。

bZ4Xの航続距離は? バッテリー容量は?

トヨタbZ4Xの航続距離

bZ4Xの航続距離については「冬場などでもお客様に不満を感じさせない航続距離を確保」としか発表されていない。
アリアは
バッテリー容量65kWh:2WDで最大450km 4WDで最大430km
バッテリー容量90kWh:2WDで最大610km 4WDで最大580km
である。
グローバル市場でアリアと戦うbZ4Xだから、まずはバッテリー容量60〜65kWh:2WDでWLTCモード450kmの航続距離で登場するはずだ。バッテリーのサプライヤーは、中国で生産する分はBYDになるだろう。日本生産分は、トヨタとパナソニックの合弁である「プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)」が担当する可能性もある。

日産アリアの航続距離

日産アリアの航続距離については「冬場などでもお客様に不満を感じさせない航続距離を確保」としか発表されていない。
アリアは
バッテリー容量65kWh:2WDで最大450km 4WDで最大430km
バッテリー容量90kWh:2WDで最大610km 4WDで最大580km
である。
グローバル市場でアリアと戦うbZ4Xだから、まずはバッテリー容量60〜65kWh:2WDでWLTCモード450kmの航続距離で登場するはずだ。バッテリーのサプライヤーは、中国で生産する分はBYDになるだろう。日本生産分は、トヨタとパナソニックの合弁である「プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)」が担当する可能性もある。

RAVとbZ4Xを比べてみた

トヨタbZ4X
日産アリア

bZ4Xコンセプトを見た人の多くは、「RAV4みたいだな」と思ったはずだ。RAV4をEV方向へ進化させたらこうなる、というようなデザインに見える。では、両車を並べて見よう。

写真はRAV4 PHV。ボディサイズは
全長×全幅×全高:4600mm×1855mm×1685mm
ホイールベース:2690mm
である。
先ほどのアリアが
全長×全幅×全高:4595mm×1850mm×1655mm
ホイールベース:2775mm
ということを考えれば、
RAV4>アリア>bZ4X
というサイズ順になる。
SUVとしてのラゲッジ容量や最低地上高を確保したRAV4は、bZ4Xやアリアと比べると、ちょっと古く見えるのが興味深い。

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BRIDE

写真はRAV4 PHV。ボディサイズは
全長×全幅×全高:4600mm×1855mm×1685mm
ホイールベース:2690mm
である。
先ほどのアリアが
全長×全幅×全高:4595mm×1850mm×1655mm
ホイールベース:2775mm
ということを考えれば、
RAV4>アリア>bZ4X
というサイズ順になる。
SUVとしてのラゲッジ容量や最低地上高を確保したRAV4は、bZ4Xやアリアと比べると、ちょっと古く見えるのが興味深い。

メルセデスEQAはどうだろうか?

メルセデス・ベンツの新型電動コンパクトSUVであるEQAもトヨタbZ4Xのライバルになるクルマだ。こちらも並べて見よう。

こちらは内装。上からbZ4、アリア、そしてEQAである。

各自動車メーカーが、「とりあえずEV、作って出してみました」という時期は過ぎて、いよいよ本格的なEV開発をしたうえで作り上げたEVがこれから次々と登場する。トヨタbZ4X(スバル版も)も、アリアもEQAも、打倒テスラを狙ってつくったEVだ。トヨタbZ4Xも2022年央までにはデビューする。
EVの本格競争を勝ち抜くのは、どのモデル化、どのメーカーか。興味深い。